31日放送の連続テレビ小説『虎に翼』第45話では、終盤に主題歌が流れる異例の構成がとられた。
この日は、日本国憲法の記事を目にした寅子(伊藤沙莉)から始まった。記事には「全ての国民は法の下に平等である」と書かれていた。これに奮い立った寅子は家族会議を開き、もう一度法律の世界に飛び込む決意を告げる。そして寅子が向かったのは司法省の人事課。そこには桂場(松山ケンイチ)がおり、寅子が桂場に「裁判官として採用してください」と毅然とした態度でお願いする。これはまさに第1話で描かれたシーンと同じだった。
通常、冒頭付近でシンガーソングライター米津玄師が手がけた人気のオープニング曲『さよーならまたいつか!』が流れるのでが、この日は、なんと終了2分前に流れるという構成。あえてここで主題歌を流すことで、ここからまた新たな物語が始まることを強く視聴者に予感させた。寅子(伊藤沙莉)のモデルで女性初の弁護士だった三淵嘉子さんは、のちに判事・裁判所所長となる。同作としても新章突入ということなのだろう。