今回の新婚さんは、落語家の三遊亭歌武蔵。過去には一流落語家の証、国立演芸場「花形演芸会金賞」を受賞。力士という異色の経歴も持つ。そんな歌武蔵さんについて、落語家の後輩であり、『笑点』メンバーとしてもおなじみの春風亭一之輔がVTRで紹介。愛ゆえの厳しい指導から、江戸落語会では「鬼武蔵」と呼ばれているそう。歌武蔵が同番組に出演すると聞き、思わず噴き出す一之輔。「可愛い奥さんを見せたくてしょうがないんですよ」「牙が抜けてしまって悲しいですよ」とコメントし笑いを誘う。
スタジオには、コワモテの歌武蔵と、和装の似合う美人妻が登場。妻は56歳の夫より、なんと27歳も下。しかも落語好きだったわけでもなかったという。出会いは夫の実家がある岐阜市。若い頃からかわいがってくれていた町内のおじさんから、「紹介したい女性がいる」と言われたのが妻だった。いざ会ってみると、夫から妻への第一印象は「子どもじゃん」というもの。所帯を持ちたがってはいたものの、当時、二十代半ばだった妻が幼く見え、「恋愛も結婚もないな」と感じたという。
しかもいざ食事を始めても、何を話していいかわからない。辛うじてスイーツの話題ならイケるだろうと、自称「全国高速道路サービスエリアソフトクリーム評議会・副議長」だという夫は、ソフトクリームトークを繰りだした。ちなみに同番組では、夫がオススメする異色のソフトクリームも紹介される。一方、まったく未知の世界だった落語トークを期待していた妻は拍子抜け。本当に落語家だったのかと疑い、帰宅後にネットで検索。夫が演じる「猫の皿」という古典落語が目に留まり、その独特の演じ方に魅了された。
約1ヵ月後、町内のおじさんが夫に「名古屋の落語会に来るタイミングで、君の誕生日会をやろう」と持ちかける。そこで「お祝いに余興を用意しているから」と襖が開いた先に待っていたのは、なんと着物を着た妻で...。妻の意外な過去と特技を知り、グッと距離が近づいた2人はその後、交際9ヵ月で結婚。夫は56歳で娘が誕生し、パパとなった。番組では自宅にも直撃。可愛すぎる娘にデレデレの日常が公開される。毎朝、子ども番組を見て覚えた歌や踊りを「落語のネタにしたら?」と妻に提案され、なんと古典落語の一節に「ジャンボリミッキー」を取り入れ...。