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オムロン、独自センサー技術を活用したネットワークカメラ発売……子どもやペットの見守りに

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オムロンのネットワークセンサカメラ「ヒューマンビジョンコンボ家族目線(HVC-C2W)」
オムロンのネットワークセンサカメラ「ヒューマンビジョンコンボ家族目線(HVC-C2W)」 全 8 枚
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■製品デモでは赤ちゃんの笑顔も検出

 なお、会場では「家族目線 あかちゃん」のデモが行われた。ユーザーアカウントでログインし、「設定」画面で使用するカメラを指定すると、画面にはカメラからの映像を表示。その他、画面には「スピーカー」、「マイク」、「カメラ」のアイコンも見られ、撮影やカメラ経由での会話にも対応していると思われる。

 この時に、設定で「笑顔みまもり」、「動きみまもり」、「鳴き声みまもり」をONにしていると、それぞれの通知をスマホに送ったり、写真を自動で撮影できる。実際に機能を有効にしたところ、動きや笑顔を検知したとの通知が、スマホ上に表示されていた。ただし、「動きみまもり」の通知が頻繁に届いていたので、センサーの検知レベルを調整するなど、状況に応じた運用を行いたい。

 また、発表会の終了後に会場ではデモ体験の時間も設けられ、担当者が詳細を説明。それによると、撮影される動画は15fpsとなり、写真は本体のSDカードに保存。それをアプリで開いた際に、スマホへの保存もできるという。なお、本体の動作にはACアダプターの接続が必要となる。

 一方、「家族目線 ペット」アプリの「フェイスショット機能」については、ペットに対して1メートルから2メートルの距離にカメラを設置することになる。このため、使用時にはエサ置き場にカメラを設置し、「ペット行動マップ」を利用するときには、カメラの置き場を変えるような運用を行うことになるだろう。

■映像はクラウド経由で配信、勝手アプリのセキュリティは?

 記者発表会では質疑応答も行われた。以下ではその内容を紹介する。

--- 製品の事業規模についての想定は?

売り上げについては今年度は1万台を計画している。ただ、コンシューマー向けの事業は展開が読みづらいので、まずはその結果を見て、将来的な事業計画をより精緻に決めていきたい。

--- ネットワークカメラで29,800円という価格は、かなり強気の設定に思われるが、その裏付けは?

ユーザーからのご要望などを調査するうえで、家族の安心を見守るという用途においては、十分に納得いただけると考えている。将来的にアプリを増やしていくことも考えたうえでの価格設定です。

--- 「もうひとりの家族」として長く使うことを想定されているが、製品の寿命はどのぐらいなのか?

設計寿命としては厳しい環境下で3年から5年。もちろん、ふつうに使っていただく分には、それ以上の利用もできるかと思います。

--- 動画の記録には対応していないとのことだが、これは機能的な制約とコンセプト上の問題のどちらなのか?

コンセプト上の問題です。

--- センサーからの情報は、その全てが随時クラウドにアップロードされているのか?

マイクやライブビューなどの各情報のうち、最初に何を利用するかを設定します。そのうえで、カメラ側がデータを適宜アップロードする形です。

--- オープンイノベーションを進めるうえで、セキュリティについての確認はオムロンが行うのか?

セキュリティについては、サーバーの管理を含めてオムロンで対応します。

--- アプリの開発情報、完成したアプリはどのように公開されるのか?

SDKについては開発者コミュニティでの公開となります。開発されたアプリについては、開発者の方が自由にApp Storeなどに公開していただければと考えております。
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《丸田》

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