連続テレビ小説『ちむどんどん』第82話が2日に放送され、房子(原田美枝子)の冷静沈着な対応が話題を呼んだ。
フォンターナに、権田(利重剛)率いるコワモテの集団がやってきた。権田は房子に対して、店の権利証を1000万円で買い取るよう要求するが、房子は「お断りします」ときっぱり。続けて「私の実印も銀行の貸金庫にあります。実印も印鑑証明書もなく、どうするんですか?」と主張する。
権田は「さすがは天下のフォンターナのオーナーだ」と感心しつつ、自分のところで扱っている絵画と観葉植物を置いてもらいたいと提案。つまりは“みかじめ料”を要求してきた。だが、これにも房子は「お断りします」と拒絶。「うちはそのような取引は一切いたしません。書類はいずれ取り戻します。あなたたちのような方々とお付き合いするつもりはありません。お引き取り下さい」と、脅しにもひるむことはなかった。
フォンターナに、和彦(宮沢氷魚)が、重子(鈴木保奈美)を連れてやってきた。だが重子は、暢子(黒島結菜)を褒める房子に「可愛がって当然ですよね。お身内なら」と皮肉。さらに、房子の経歴を洗いざらい暴露した。
それでも房子はあくまで冷静に「いろんなことがありました。今の法律や常識では考えられないようなことも」と回想。重子が「そんな過去とは縁も切って、こんな素敵なお店を…」と言いかけると、「いいえ、過去とは縁を切れません。過去も未来も含めて、私の人生。だから昔のことを隠すことも恥じることもありません」と主張。「どうぞ気のすむまでお調べになってください。でも今は、この子が作った料理を、ごゆっくり楽しんでいただけると」と余裕の表情を見せるのだった。