人々に多様な出会いや新しいつながりを提供する世界最大級のマッチングアプリ「Tinder」を通じて、人と出会い、信頼関係を深める上で重要な「同意(Consent)」 について考えるきっかけを提供する本イベント。ryuchellは、NPO法人「mimosas」副理事のみたらし加奈や、観覧した学生100名と交流を深めた。
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ここでの「同意」で重要なのが「バウンダリー(境界線)」。自分のからだ、自分の思想は、自分自身のものであり、誰にもその境界線をこえることはできない。同意は、してほしいこと、してほしくないことなど、自分の気持ちにそって「YES」「NO」を伝えてもいいのだ、という概念のこと。
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「NO」を発信する際、相手に不快な気持ちにさせない、自分なりの「NO」の伝え方を確立することも大事だ、との話となると、ryuchell は「あまりNOとは言えない(性格)」と苦笑い。仕事では言えたとしても、プライベートでは断りづらいことも多いという。
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だが、その中で見つけた処世術もあるようで「20歳になったときに、ようやく番組の打ち上げに呼んでいただけることがあって。でも、“あ~ビックリするくらい行きたくない”って飲み会あるじゃないですか。“また同じ話されるのヤバイ”みたいな(笑)。そういうときは『あなたのようにお仕事ができるようになりたいので、お仕事頑張ります』って。“あなたのことを尊敬している。大切なんです”と伝えつつも、行動は伴っていない……と、そういうバランスは大事なのかなと思います」と笑いを交えつつ話した。
このほか、同意の確認が必要な場面をケーススタディとして紹介したり、参加者の学生が実際に経験した同意に関するエピソードについて触れたりと、知識を深める場となっていた。